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株式投資

【株、先物、オプション】メジャーSQが分かれば、日経平均の動きが見えてくる?

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しまきです。

ここ最近は、ダウ平均や日経平均のニュースに絡んで、長期金利の話題をよく耳にするようになりましたね。

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一方、長期金利とは別に、日経平均や相場のニュースで、最近こういう言葉を目にしませんか?

「メジャーSQ(MSQ)決済日が来週3月12日だから、その前後の株価動向に注意しよう」

SQ?しかもメジャー?決済日?3月12日に何が起こるの??

パッと見ただけでは、良く分かりませんね。

ただ、このSQは日経平均など株価に大きく影響する可能性があるとても重要なイベントなんです。

今回は、値動きを予測する上で大切な、SQについて学んで行きましょう。

個別株やる人もキチンと大局の流れは押さえておこう

自分はIPOのセカンダリなど個別株メインなので、

どちらかというと、その個別銘柄について調べる事がメインで、

これまで、日経平均などの全体的な動きについては、きちんと勉強出来ていませんでした。

ただどうしたって、全体の流れに個別株は引っ張られてしまいます。

特に、ここ最近ずっと日経平均は上昇傾向が続いており、そろそろバブル崩壊では?との声も聞こえてきます。

何となく日経平均を見て、ただチャートの上げ下げに一喜一憂するのではなく、

「どうして、日経平均が上がり続けているのか」

「どういう時に日経平均のトレンドが転換するのか」

そういった事をきちんと把握した上で、自分なりに予測を立て、

資金管理をきちんと出来るようになりたいと思うようになったんですね。

なので、個別株をやるにしても、やはりマクロな視点から大局の流れを掴む事が重要だと

ここ最近は、1から株の基本を勉強し直しています。

SQって何?

さて、ここからが本題です。

株をやってるとたまに、

「SQが近いから相場が荒れそう」

「SQ後にトレンド転換しそう」

って話を見聞きしたりしますよね。

自分も以前からよく目にしていましたが、ぶっちゃけ正直なところ、

「なんかすごいイベントなんだろうな」

くらいのイメージしか持ってませんでした。

だってよくわかんないし🤔

ただ、分からないままではイカンだろうという事で、自分なりに調べてみました。

まず、ネットでSQと検索すると、こんな説明が出てきました。

SQとはSpecial Quotationの略で、日本語では特別清算指数と約されます。日経225先物などの株価指数先物取引、または株価指数のオプション取引などを、最終的な決済期日前で決済するための「特別な価格」のことをいいます。
最終取引日の翌営業日における日経225採用銘柄の全ての寄付値を用いて計算されます。

https://www.sbineotrade.jp/comFaqDetail.htm?tid=582

正直、パッと見よく分からないですよね🤔

簡単に言うと、日経先物やオプション取引という売買には期限があり、

その期限前日の最終的な価格を「SQ」と呼ぶそうです。

またその期限の事を「SQ決済日」と呼ぶようです。

てか、先物やオプションって何??

待て待て。と言うか、そもそも先物やオプションって何だよって話ですよね。

日経平均は、何となく分かるけど、先物って?オプションって??って話ですよね。

SQを知るには、この先物取引やオプション取引についても知る必要がありそうです。

まずは先物取引について学ぼう

まずは、SQにとって欠かせない先物取引について学びましょう。

先物取引とは、将来の価格を決めて行う「売買予約」

先物取引って、まぁ良く見聞きはしますよね。

なんか、危ないらしいから素人はやっちゃいけないって言われるアレです。

とはいえ、何で危ないの?とか、そもそも先物がどういう取引なの?って事を

いざ説明しろと言われると難しいですよね🤔

で、色々調べた中でこの動画が分かりやすかったのでご紹介します。

要は先物取引って、何ヶ月、もしくは一年後の取引価格を先に決める事なんですね。

で、決めた期日までに当事者が物品を売買してもいいですし、

その売買する契約を他人に売ったり買ったりしても良いわけです。

契約を金融商品化して売買

で、この売買契約は、他人に売ることが出来る訳ですが、

知り合いの少ない人だと、その契約を売買してくれる人が見つからないこともありますよね。

そこで誕生したのが先物取引所です。

取引所がその契約を金融商品化して、仲介する事で、自由に売買出来るようにした訳です。

先物って、農作物から、金、原油などいろんなものがあるじゃないですか。

あれって全部、現在の価格ではなく、将来期日に幾らになるだろうと予想して、

みんな金融商品化された契約を売り買いしている訳なんですね。

先物取引は、形の無いものでも取引可能

で、先物というのは、金や農作物のような物品だけでなく、

日経平均のような指数でも先物取引が可能なんです。

それがまさに、最初お話していた「日経平均先物」なんですね😃

日経平均先物は、株価予測には重要な金融商品

で、日経先物には、「日経225先物」と「日経225mini」の2つがあります。

詳細説明はまた別の機会に行いますが、

簡単に言うと「日経225先物」は、1枚あたり現在の日経平均株価✕1000円の商品、

「日経225先物mini」はその1/10の商品と覚えてください。

で、この日経先物という金融商品が、日本の株価を予測する上で、重要な指標になるわけです。

日経平均株価と先物の関係

このため、日本株全体に影響を及ぶような好材料が出ると、日経平均先物への買いが優勢となり、理論価格から離れて上昇する。こうなると今度は、割高になった日経平均先物を売り、割安な現物株を買ってサヤを抜こうとする取引(裁定取引)を行う市場参加者が登場する。この時、現物株には成り行き買いが入るため、売り手が少ない銘柄では価格が跳ね上がるケースもある。この結果、成り行き買いが一巡すると、現物株で構成する日経平均株価自体が日経平均先物に追随して上昇した形となる。

逆に、日本株全体に影響を及ぼすような悪材料が出た場合には、最初に日経平均先物が売られ、理論価格を離れて大きく下落する、ということが起こる。日経平均先物価格が日経平均株価に比べて売られ過ぎの状態になると、今度は割安な日経平均先物を買い、割高な現物株を売る裁定売り(既に裁定買いの持ち高がある投資家であれば裁定解消売り)を行う市場参加者が出てくる。現物株は一斉に売られ、日経平均株価は日経平均先物に追随する形で下落する。

https://zuuonline.com/archives/86733/2

日経先物取引は、通常の株式取引と違い8:45〜翌日明朝5:00まで、ほぼ24時間取引されています。

なので、夕方や夜間に大きなニュースがあると、日経先物の価格はそれにすぐ反応します。

株価が数カ月後上がるか下がるかを予想して売買する商品なので、

株価が上がりそうなニュースならば買われますし、逆もしかりです。

で、この日経先物の価格は、翌朝の株取引を行う人達の指標となります。株価を先取りしているようなものですからね。

日経先物の価格が上がっていれば、個別株も買われやすく、日経平均株価も朝高いところからスタートしますし、

反対に下がっていれば、リスクヘッジや空売りなどが増え、日経平均株価は低い所からスタートします。

なので、日経平均株価と日経先物は密接な関係にあると言えるでしょう。

日経平均先物の期限(SQ決済日)が近くなると値動きは激しくなりやすい

で、この「日経225先物」と「日経225先物mini」にも勿論期限があります。

この期限が、まさに今回のメインテーマ「SQ決済日」になるのですが、

このSQ決済日付近の取引は激化しやすいです。

というのも、「日経225先物」といっても実は下記のように色んな商品が存在しています。

例えば「日経225先物 21/03(2021年3月限)」という商品がありますが、

これは、2021年3月が期日の契約を商品化したものになります。

期日までは自由に売買できますが、期日が来てしまうと、問答無用で強制的に売買が執行されてしまいます。

なので、自分に有利な価格帯であればそのまま持っていれば利益を得られる訳ですが、

反対に不利な価格帯だと、損害を被ることになってしまいます。

こういった先物商品は、個人もそうですが証券会社や金融ファンドのような、

資金力のある大口プレイヤーが多数参加しています。

なので期限が近づくと、証券会社などは自分の利益となるような価格に持ち込むために、大きな金額で売買を行っていきます。

当然、売買がぶつかりますから、仕掛けなどにより値動きが上下しやすくなる訳です。

日経先物は日経平均と連動しやすいので、SQ付近は株価も激しく動く事が予想されます。

特に大事なのはメジャーSQ

で、この2つの日経先物商品ですが、それぞれSQ決済日に違いがあります。

下段の日経225 mini は毎月 SQ 決済日があります。

一方で上段の日経225はSQ 決済日が3ヶ月に一回のみとなります。こちらは、メジャーSQ(決済日)と呼ばれています。

またSQはその月の第2金曜日に設定されています。

どちらも重要ですが、金額の多い日経225先物の期日であるメジャー SQ は特に重要なイベントと言えるでしょう。

そして次回のメジャーSQは、今週3月12日になりますから、今週の株価が激化しそうな事は予想できますね。

オプション取引でより理解を深めよう

さて、ここまで先物取引や日経先物について学んできました。

ただ、QSをより理解する上でオプション取引についても併せて学んでおきましょう。

オプション取引とは、先物取引の「権利売買」

オプション取引については、この動画が分かりやすいです。時間のある人はこちらも見てみてください。

簡単に言うと、先物取引の権利を売買する事を「オプション取引」と言います。

ストックオプションが分かるとオプション取引が理解しやすい

これってストックオプションを使った事のある人だと、理解しやすいかもしれませんね。

ストックオプションの場合は、会社から株を買う権利を与えられます。

その権利を貰った時点での株価で、将来好きな時に権利を行使して株を買うことが出来ます。

例えば1000円で自社株を買える権利を貰ったとして、その後会社の業績が伸び3000円になったとします。

その時に権利を行使して株を買えば、3000円の株を1000円で買えますから、一株当たり2000円の儲けなりますね。

但し、ストックオプションにも期限があります。

もし期限までに株価が1000円よりも上がらなかった場合は、その権利を使わず、放棄しても構いません。

でも、せっかくなら自社の株価は上がってほしいですよね。

自分たちが頑張って業績を伸ばせば、株価を上がって、自分達に利益として帰ってきますよね。

ストックオプションは、会社側がそれを期待した福利厚生になります。

オプション取引は、行使価格を決めてその権利を売買する

では、先物のオプション取引はどうでしょうか。

こちらは、ストックオプションとは違い先物取引市場で、将来先物を売買できる権利を購入します。

例えば、ある商品を10000円で買える権利を購入します。

その後、その商品が30000円になったとして、買える権利を行使すれば、10000円で30000円の物を入手できますから、20000円の儲けになりますね。

もちろん、オプション取引にも期限がありますので、もし商品の価格が期限までに10000円より安かった場合は、権利を放棄すればいいだけです。

ただ、ストックオプションと違い、オプション取引の場合は権利を購入しているわけですから、

権利を放棄した場合、権利を購入した時の代金が無駄になってしまいます。

権利の代金(プレミアム)を取るか、差益を取るか

さて、商売というのは買い手がいればもちろん売り手がいるわけです。

このオプション取引の権利は、売る事も可能です。

権利を売った人からすれば、権利が行使されなければ、権利購入の為の代金、いわゆるプレミアムが儲けとなります。

反対に、予想よりも価格が上がってしまい、権利が行使された場合はその分大きな損失となってしまいます。

このオプション取引、両者の立場に立ってみると、権利買い手側のリスクはプレミアム料金だけですが、売り手側のリスクは実際の売買損益なので、

いかに買い手が有利な取引か分かりますね。

もちろん、売り手も馬鹿じゃありません。

売り手は証券会社や金融ファンドなど大口が多いわけですが、

権利の行使価格は売り手が有利なところで設定されている事が多いです。

また権利を購入するためのプレミアム価格も、買い手に人気な行使価格では高値になることから、

買い手も、利益を得やすいところで勝負したいのであれば、それ相応の対価を支払わなければなりません。

オプション取引は、「売ることが出来る権利」も売買できる

ここまでは、「将来買うことができる権利」の話をしてきましたが、実はこのオプション取引では、

「将来売ることができる権利」も、売買することができます。

例えば、ある商品を30000円で売れる権利を購入します。

その商品が、将来的に人気が無くなり10000円の価値しかなかった場合、

10000円で行使直前に物を入手したあと、権利を行使し30000円で売れば20000円の儲けになりますね。

なので、買う権利と同じように、売る権利もオプション取引の市場でも売買されているわけです。

日経先物にもオプション取引がある

先程お話したように、オプション取引とは、「先物商品を売買するための権利」の取引ですから、

日経先物でもオプション取引の金融商品は多数存在します。

正直、日経先物よりも商品数は圧倒的に多いです。

まず日経先物の場合は、期限ごとに商品は分かれていますが、

このオプション取引では、一つの期限に対して沢山の行使価格の権利が商品として存在しています。

例えば、2021年3月に28000円で買う権利だとか、30000円で売る権利とかですね。

先物同様、オプション取引もSQ決済日近辺で激化

で、このオプション取引の期限はもちろん先物取引の期限とイコールですから、SQ決済日となる訳です。

なので、SQ決済日が近づくにつれ、オプション取引で利益を得るために、

証券会社などの大口が先物売買に多数参加し、自分達に有利な価格になるよう殴り合いとなりますから、

SQ決済日付近では、先物価格、ひいては日経平均株価が大きく動きやすくなります。

まとめ:SQ決済日は先物価格のゴールだ

以上、今回は長くなりましたが、SQについて、そしてSQを理解する上で欠かせない先物取引やオプション取引についてご紹介しました。

結論から言うと、SQというのは先物市場にとっての一つのゴールと言えるでしょう。

ゴールまでは熾烈なムチの叩き合い。競馬の最終直線のようなものです。

更に、メジャーSQとなれば更に参加者も増えるため、より激しい争いとなります。

そしてゴールが過ぎれば、また次のゴールに向けた闘いが始まります。

おそらく今週末のメジャーSQに向け、今週の日経平均株価は乱高下すると予想されます。

メジャーSQを踏まえた今週の値動きについては、次の記事でもう少し詳しく話したいと思います。

安易にデリバティブ取引に手を出すべからず

また今回先物取引やオプション取引について簡単に書きましたが、はっきりいって先これらの取引はそんな単純なものではありません。

これらはデリバティブ取引と呼ばれていますが、上手く行けば大金を手に入れられる反面、

特に先物市場の場合、失敗すると取り返しの付かない損害を被ってしまいます。

こちらの動画では先物取引の難しさ、怖さが語られています。

もし興味を持ってやってみたいは、安易に参入せず、まずはしっかり勉強することを強くオススメします。

オプション取引の買い(コール)であれば、損失は限定的なので、

資金に余裕がある方は、まずはそれから始めてみるのも良いかもしれません。

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