その場しのぎは、何にもならない
しまきです。
今日は考え方のお話。
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英会話レッスンでの出来事
昨年から、海外の人とコミュニケーションが取れるよう、
英語や英会話の学習を続けています。
私が現在レッスンを受けている「QQEnglish」や、先日レッスンを受けた「ベルリッツ」の場合、
講師は全て海外の方で、レッスン中、日本語を全く喋って貰えません。
なので、なんとか分からないなりに、相手が何を言っているのか掴み、授業を進めていかないといけないのです。
これは日本語に頼らず、英語による思考で英語脳を鍛える事が狙いなのですが、
正直、英語が苦手な人だとパニックになってしまいがちです。
そのため、先生が質問してきたときに、ついつい分からないのに「イエス、イエス」と言ってしまったりしてしまうことも…
英会話レッスンで、分かったふりは時間とお金のムダでしかない
これは、よく言われる事ですが、
英会話レッスンは、貴重なお金と時間を費やして受講しているわけですから、
分かったふりをしてしまうのは、非常に勿体無い話です。
分からない時こそ、
「What’s mean ◯◯? (◯◯ってどういう意味ですか?)」
「Sorry, Could you repeat that?(ごめんなさい、もう一度言ってもらえませんか?)」
と、きちんと聞き返して理解出来るようにならなければなりません。
とはいえ、実は私も最初は、恥ずかしさや面倒くささから、ついつい生返事で流してしまうクセがありました(;´∀`)
分からないのは当たり前、聞き返していいんですよ
で、正直な話、英会話レッスンというものは、教科書をただなぞるよりも、
先生が語り掛けてくる言葉を、ちゃんと受け止めて、ちゃんと投げ返す事が大事なんじゃないかと、
個人的には感じています。
そのちゃんと受け止める姿勢があればこそ、
分からない時に分からないと、きちんと伝えることが出来ます。
相手も仕事ですから、分からないと言われれば、
「では、どうすれば伝わるだろうか?」と、きちんと考えて、
先程よりも、受け止めやすい玉を投げてくれます。
先生と生徒の関係ですから、あなたが分からなくて当たり前なのです。
だから、聞き返して全然構わないのです。
分からない事が分かるようになるチャンスだと、前向きに捉え、どんどん質問していきましょう。
分かったフリは、人生をダメにしてしまう
さて、英会話レッスンでの体験談を元に、「分かったフリ」の勿体なさについてお話しましたが、
この「分かったフリ」という行為は、レッスンに限らず様々な場面で、不利益を被る行為であると、理解する必要があります。
「分かったフリ」は人の信用を失う
これも、私の失敗談からの教訓になります。
過去にあった、商談での話です。
その時担当したお客様の中に、態度が威圧的で、更に発言の内容が理解しにくい方がいらっしゃいました。
私はその方が正直苦手で、いつも商談の時はガチガチに緊張していました。
ある日、そのお客様から新しい仕事の話を頂いたのですが、
前に一度、分からない部分を聞き返した時、「そんな事も分からないのか!」「同じ事を言わせるな!」と叱られた事があり、
それ以来、なかなか聞き返す事が出来なくなっていました。
今回の商談でも、やはりお客様の要求事項の中で分からない部分が出てきました。
しかし、過去叱られたトラウマから、分からない部分についても、聞き返す事が出来ず、そのまま分かったフリを通してしまいました。
お客様の要求事項について、不明瞭な部分についてその場で聞き返せなかった為、
これまでの経験や過去のお客様からの要求を元に類推して、その新規案件を進めることにしました。
しかし、それが仇となります。
その案件が完成し、お客様へ提示した際、
「何だこれは!言っていたものと違うじゃないか!」
と大目玉を食らいます。
不明瞭だったため、自分で類推した仕様が、お客様の望んでいたものと、大きくずれていたのです。
「話を聞いていなかったのか!分からないなら分からないと、何故その時に言わなかったんだ!!」
この一件で、お客様からの信用を大きく損なう結果となってしまいました。
分からない時に、いかにお客様の機嫌を損ねず尋ねるか、これはある意味テクニックが必要になりますが、
少なくとも、分からないのに分かったフリをしてやり過ごしてよい場面ではありません。
一時の恐怖感から逃れる為、分かったフリをした事で、後に大きな痛手を負う結果となってしまいました。
「分かったフリ」は、成長のチャンスを奪う
先程の英会話レッスンでのエピソードにも挙げましたが、
分からないのに分かったフリをすることで、
その事について学習する機会を、自ら放棄してしまっています。
分かったフリをするクセが染み付いてしまうと、普通のレッスンだけでなく、
今後の人生や仕事において重要な知識や経験を身に付けなければならない場面でも成長する事が出来ず、
そのために、その後の人生において不利益を被る可能性が高くなってしまうのです。
また、せっかく自分の直すべき所を正してくれる、友人や会社の上司、先輩が周りにいたとしても、
分かったフリを続けていると、
「こいつは人の話を聞かないやつだ」
「何をアドバイスしてもムダだ」
というレッテルを貼られてしまい、
貴重なアドバイスを貰える機会を失ってしまう事に繋がっていくのです。
「分かったフリ」は、考える力も奪う
「分かったフリ」というのは、実は楽な行動です。
分かってなくとも、「うん、そうだね」と言っておけば、それとなく会話が成立してしまう事が多いからです。
しかし、この「分かったフリ」を続けていくと、会話の中で本来行った方がいい思考、
「この人は何を話そうとしているのだろう」
「この人の発言、何か矛盾しているように感じる」
「この人に、こういう事を話してあげると喜ぶんじゃないか」
などが、考えられなくなってしまいます。
会話というのは、とくに現代社会において、高度で重要な行為です。
本来、会話は頭をフル回転させて、行うものですから、一日中誰かと会話をしたら、
夜には脳は疲れきっていることでしょう。
しかし、「分からない事でも、きちんと理解しよう」とコミュニケーションを続けて行けば、思考力は磨かれていきます。
一方で「分かったフリ」を続ければ、その思考力が段々と衰えていくのです。
また、ちゃんと先のような思考を巡らせながら会話を続けていく事で、
「この人は、きちんと自分の事を考えてくれている」
と、人からの信用を得る事ができます。
一方で、「分かったフリ」を続けていくと、
「この人は、私に興味がないのかな」
「コイツは、俺の事を全く分かっていない」
と、やはり人からの信用を無くしてしまいます。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の終わり
いかがでしたか?
今回のテーマ、実は私の大きな欠点の一つでもありました。
この事で、これまで多くの物を失ってしまい、
今更ながら「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という教訓の大切さを噛み締めています。
正直、聞かぬは一生の恥で済めば良いですが、
例えば、分からない事や、不明瞭な部分について聞かなかったばっかりに、
一生を棒に振ってしまうような取り返しのつかない事が、世の中には散らばっています。
この記事を読まれた方で、もし「分かったフリ」をするクセの方がいらっしゃいましたら、
今すぐにでも、その行為がもたらす恐ろしさを認識し、
「分からない事はきちんと確認する」
クセをつけてもらえればと思います。