男は思った。
「無駄がこれだけある事は痛いほどわかった。だが、それでも収支のバランスがまだまだ悪い」
そう、もし先に挙げた6万円を削減出来たとしても、まだまだ目標金額には届いていないのである。
見直し前
そこで男は、今度は生活に必要なお金を書き出していった。
食費 60000円
電気代 7000円
ガス代 2000円
水道代 4000円
保険代 28000円
通信費 18000円
計 119000円
※住まいは社宅につき給料天引き
①食費
この中で男が目に付けたのが、まず食費だった。
「1日2000円使っているが、これはもう1、2万円、抑えられるんじゃないか」
朝はコンビニでウィダインゼリーでとパックの野菜ジュースで300円、昼は高めのランチで800円、夜も主に外食で1000円近く使っていた。
これを朝は、3個パックの豆腐と納豆、また720mlの野菜ジュースを何日かに分けて飲めば半分で済む。
昼もコンビニでサンドイッチなどにすれば500円ぐらいに抑えられる。
夜も自炊だ、これで1日半分近く抑えられるはずだ。
②電気代
次に、電気代だ。
男の一人暮らしだと、エアコンつけっぱなし、照明つけっぱなしと何かと無駄遣いしてしまう。まずはこのムダを省く。
更に、電気会社に見積もりを取って、プラン見直しを行う。
これで、約2000円電気代を抑える事が出来た。
③通信費
スマホに14000円、自宅Wi-Fiに4000円。
しょっちゅう外でも中でもネットで調べ物をしたり、収入を増やす為の活動もある為、ここはある程度は仕方ないと考えている。
その中で、携帯料金の中にも使っていないコンテンツ使用量が含まれていた為、これを全て解約した。マイナス2000円。
④保険代
28000円の内訳を確認した。
この中で、老後の貯蓄として20000円(12000円を1本、8000円1本)支払っていた。
「借金しているのに貯蓄もないだろう。」
一気に2本とも切ろうとも思ったが、まずは8000円の1本だけ解約。
このお陰で約30万円の貯金を手にし、月8000円の支払いを抑えることができた。
男は思い掛けない30万円に安堵の表情を浮かべた。
「少しばかりだが余裕ができた。これを大事にしながらなんとか収支のバランスが保てるよう頑張っていこう。」
見直し後
食費 60000円 → 40000円
電気代 7000円 → 5000円
ガス代 2000円
水道代 4000円
保険代 28000円 → 20000円
通信費 18000円 → 16000円
計 119000円 → 87000円
ただ、ここに雑貨や散髪など、ちょっとした出費が発生したとすると10万円程は毎月最低でも生活に掛かると考えた方がいい。
あくまでシミュレーションだが、男はまず1ヶ月この内容で生活する事とした。