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【株式】サンバイオショックは、アキュセラショックの再来か!?

その時、シンバイオは凪いでた しまきです。

今日はこの話題を取り上げざるをえません。

サンバイオの異変

不穏

はじまりは、このツイートからでした。

何故か、アキュセラ(現、窪田製薬)の記事が、PV急上昇しており

「何かあったのかな?」 と、Twitterで「アキュセラ」と検索したところ、

「アキュセラショック」

「サンバイオ」

というキーワードが目に止まりました。

PTSがストップ安

株価を確認すると

本日2019年1月29日は、前日から510円プラスの、11710円で引けていましたが、

PTSは一転マイナス3000円のストップ安張り付け状態になっていました(´・ω・`)

原因は、臨床試験で主要評価項目が達成出来なかったこと


サンバイオが進めていた、「脳梗塞」向けの再生細胞医薬品「SB623」がフェーズ2b臨床試験で、

主要評価項目を達成できなかった事が、今回の騒動の原因となっています。

フェーズ2bとは、後期第2相の事で、ここで優位な結果が得られれば、フェーズ3、そして晴れて新薬として申請、承認、上市となっていきます。

新薬誕生に現実味が出てきた矢先、ネガティブな結果が出てしまったことになります。

時価総額 約6000億円という過熱ぶりだった

実は、このサンバイオの夢物語は昨年11月のこのニュースから始まりました。

 

実はつい2ヶ月前の昨年11月1日に、当該症状とは別の「外傷性脳損傷」のフェーズ2臨床試験に成功したとのIRが出たばっかりでした。

そして、早ければ今年か、来年早々の申請を目指しているとのニュースも出たため、日増しに注目を集めるようになりました。

当時3600円程だった株価は、その後連続ストップ高、その後も上昇し10000円を突破。

先週1月21日には、脳出血の新規適応IRにより新高値12730円を記録しました。


実は、昨日1月28日に19年1月期の連結業績予想引き下げというネガティブなニュースがあり、本日1月29日の寄りこそ低く始まったものの、 終わってみれば+510円と、勢いは止まりませんでした。

※押し目買いを煽動していた人もいたみたいですが…(´・c_・`)

それにしても、上がりに上がった株価。 時価総額の約6000億円は、実態から比べるとあまりにも膨大な金額です。

だって、まだ薬が発売されていないのに、あのZOZOTOWNと同等の時価総額なんですよ(;´∀`)

アキュセラショックを振り替える

さて、ここで今回の本題です。

冒頭から触れている「アキュセラ(現 窪田製薬)」というバイオベンチャーでも、 過去に似たような騒動が起こりました。

※その時の一部始終を、過去記事にまとめまています。

株の恐ろしさを肌で感じたあの日の話…株は勉強になる借金生活に入る前、実は少額ながら国内株式の売り買いをチマチマしておりました。昔から株には興味があり、その時は余剰資金もあったので、興味本意でネットでの株式投資をはじめました。 株は普通のギャンブルとは違い、経済や社会の仕組みなどの勉強にも繋がるため、お小遣い程度でやる分には、いいことだと思います。 なぜ株が勉強になるのか話すと長くなりますが、簡単にまとめると以下の理由があります。※株に詳しい方は、ほんと釈迦に説法なので読み飛ばして下さい...
【株式】100万円の夢から一気に転げ落ちたお話【アキュセラ】 - と或る男の 借金1400万からはじめる前向き生活

アキュセラショック

いわゆる、アキュセラショックと呼ばれるものです。

今回のサンバイオのように、期待の新薬の治験が進められ、社長がメディアに取り上げられるなど日増しに注目度が高まる中、

株価も2000円台から最高で7700円と上がりに上がりました。

私も2000円台から少ないながらも株を握りしめており、新薬の承認を信じて疑わなかったのを覚えています。

そして運命の2016年、6月1日。

やはり、今回のサンバイオと同様、期待の新薬がフェーズ2b/3で、

主要評価項目を達成できなかったというIRがその日の早朝に発表され、阿鼻叫喚となりました。

パニックにより売りが押し寄せ、最終的には6日連続逃げ場なしのストップ安により一気に1100円まで株価が暴落していきました。

その時の顛末を、「一生忘れるものか」と心に刻むため記事にしたためました。

サンバイオショックは起こってしまうのか?

さて、ここで今回のサンバイオと、アキュセラの内容について比較してみましょう。

アキュセラ

「エミクススタト」

加齢黄斑変性治療薬(全世界で約1.7億人)

フェーズ2b/3で主要評価項目を達成できず

→株価1/7まで下落。逃げ場なし。

→大塚製薬との共同開発終了

→エミクススタトは、他の症状向けとして治験を進める(ex.スターガルト病 フェーズ3開始、推定患者数は米国4万人等)

サンバイオ

「SB623」

①慢性期外傷性脳損傷

②慢性期脳梗塞(米国推定680万人、日本推定123万人)

③上記以外にも、非臨床の効能多数(加齢黄斑変性、網膜色素変性、パーキンソン病、脊髄損傷他)

※②の方が対象人数が多い

①は、昨年11月にフェーズ2臨床試験で成功

②は、今回1月29日にフェーズ2b臨床試験で主要評価項目を達成できず

→①は成功している為、①の開発は継続する予定だが、②を受けて③のスケジュール等は見直しか。

→共同開発の大日本住友製薬との関係はどうなるか?

→株価はどこまで下落してしまうのか?

勝手な考察

アキュセラと、今回のサンバイオを比較した時、

果たしてアキュセラの「エミクススタト」の加齢黄斑がダメだった時のインパクトと比べて、

今回のサンバイオ「SB623」脳梗塞アウトのインパクトがどれだけあるかという点が重要になると思います。

『脳梗塞がダメでも、外傷性脳損傷があるじゃん!他もこれから進めればいいじゃん』

と大勢が思えば、アキュセラほどの悲劇は起こらないかもしれません。

しかし、時価総額6000億円まで膨れ上がったバブルが弾けた時の影響が計り知れないのも事実です。

パニックがパニックを呼び、売りが殺到すれば、アキュセラレベルの下落が発生することも十分考えられます。

まとめ

正直なところ、アキュセラで酷い目にあった私ですので、

サンバイオの株を保有している方の今の辛さは少なからず分かるつもりです。

夜も眠れないかもしれません。

この後のサンバイオの株価は、予想が難しいところです。

ただこんな時だからこそ、自暴自棄にならず、狼狽えず、冷静な判断力、そして決断力を持って、明日以降を乗りきって頂きたい。 そう、願います。

 

1/30更新

朝の寄りで圧倒的な売り…

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